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Yahoo!きっず 東京2020 オリンピック・パラリンピック特集

17歳の武器は"ノースプラッシュ" 兵庫県出身の飛び込み選手・荒井祭里(4)

 2020年東京五輪そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第18回は兵庫県出身、水泳・飛び込みの荒井祭里(JSS宝塚)を紹介する。

手作りの練習環境で日々練習

 荒井が普段練習を行っているJSS宝塚は、兵庫県宝塚市にある阪急宝塚線の清荒神駅から歩いてほど近い場所にある。
 JSS宝塚には飛び込み競技用のプールはあるものの、1メートルと3メートルの飛板と、同じ高さの台があるだけ。荒井が得意とする10メートル高飛び込みの練習ができる設備はない。飛び込みの陸上トレーニングには欠かせないトランポリンはあるが、設置されている場所は屋外。柵を挟んですぐそばには住宅街が広がっている。その他ではエアロバイクが置いてあるのは、倉庫を改築した簡易的な施設の中。限られた環境で最大限の効果を生み出すため、そのほかにも創意工夫が施された、手作りのトレーニング器具が並んでいる。
 飛び込み選手のトレーニング環境としては、決して恵まれているわけではない。それでも荒井は、板橋や寺内らとともに、黙々とトレーニングをこなす。荒井が練習環境に対して何か言及したことは、一度もない。自分のやれることを、やれる環境でこなすだけ。そんな意志が、練習中の荒井の姿からは感じ取れた。

 荒井は今年8月に行われるアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)の出場を決めている。
 少しずつ、国際大会の常連になりつつある荒井。150センチの小柄な体と、まだあどけなさの残るかわいらしい笑顔の裏には、溢れんばかりの情熱と強い意志が秘められている。

 たった1年で、アスリートとして大きく成長した荒井の伸びしろは未知数。東京五輪までは、あと2年もある。ひとつ一つの大会をこなしていくなかで、確実にアスリートとしての純度を高めていく荒井。東京五輪の舞台では、必ず板橋と並んで世界の舞台で美しい入水を披露してくれていることだろう。"一瞬の美"の求道者は、今日も一意専心の思いでプールに向かって飛び続ける。(2018年6月22日掲載記事)

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