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Yahoo!きっず 東京2020 オリンピック・パラリンピック特集

競泳とOWSに挑む森山幸美 愛知で力を蓄えた"デュアルスイマー"(4)

 2020年東京五輪そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け!ニッポンのアスリートたち」。第17回は愛知県出身、競泳・オープンウォータースイミングの森山幸美(日本体育大)を紹介する。

「競泳もOWSも、両方楽しい」

 日本の女子OWSの第一人者には、貴田裕美(コナミスポーツ)がいる。01年の福岡で行われた世界水泳選手権に800メートル自由形の選手として出場して以来、長く現役を続けている選手だ。10年にOWS選手としてのキャリアをスタートさせた貴田は、16年8月のリオデジャネイロ五輪まで、国内では負けなしと言える強さを誇っていた。

 森山は五輪直後のOWS日本選手権(9月)で、0.1秒差という大接戦の末に女王貴田を破って初優勝を飾ると、17年の同大会も制して2連覇を達成。それと同時に、競泳日本選手権でも記録を伸ばし始め、17年と18年の800メートル自由形で2連覇。その結果を受けて、今年8月に東京・辰巳国際水泳場で行われるパンパシフィック水泳選手権の競泳日本代表、そしてOWS日本代表を勝ち取ったのである。

 どんなにきつい練習も、楽しい水泳のためなら頑張れる。そんな強い気持ちを育んでくれた愛知県を飛び出し、日本有数の厳しさを誇る日本体育大学に進学した森山も、もう4年生。4年間、頑張り続けた成果は、確実に結果、そしてタイムとして表れ始めている。

「静水面ではない場所で泳ぐOWSのおかげで、水の感覚がすごく良くなっています。それに、競泳のスピードはOWSの最後の接戦やスパートに役立ちますし、OWSの持久力は競泳にも生きます。だから、どっちかに絞る、という選択は考えていません。競泳も、OWSも、両方楽しいですから」

 森山は、笑いながらそう話す。森山の笑顔を見ていると、なぜかつられてこちらも笑顔になってしまう。あどけなさが残る森山だが、その裏には強い意志を携えたアスリートの顔も併せ持つ。

 きっと東京五輪でも、森山はプールで、そして海でも泳いでる。泳ぎ終わったあとに見せる森山の笑顔を見ていると、そんな未来が目に浮かぶ。デュアルスイマーとしての初の五輪代表を目指し、森山はプールと海の両方を主戦場として、これからもふたつの場所で泳ぎ続けていくことだろう。そしてふたつの表彰台の上で、森山の笑顔を見たいと、そう願っている。(2018年6月14日掲載記事)

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