2020年東京五輪そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け!ニッポンのアスリートたち」。第17回は愛知県出身、競泳・オープンウォータースイミングの森山幸美(日本体育大)を紹介する。
森山のデュアルスイマーとしての素質は、すでに長距離種目を主戦場としていた中学時代から芽吹いていたのかもしれない。
地元愛知県の刈谷朝日中に進学した森山は、1年生時の全国中学には個人メドレーで出場。だが、2年生では自由形長距離で全国中学に出場し、なんと800メートルで優勝を果たす。3年生のときは再度個人メドレーで出場し、400メートルで2位に入る活躍を見せたのだ。
その才能を見込まれ、後に平泳ぎの今井月も所属する愛知県の強豪校、豊川高に進学。同校で指導していた小池隆治先生の"大学生で大成できる基盤づくり"という、すべてのベースとなる体力強化を大切にして、じっくりと選手を育てる方針が肌に合ったのか、森山は自由形長距離選手としての力を蓄えていく。
2年生のときに、800メートル自由形でインターハイ初優勝を飾り、豊川高も女子総合初優勝を果たす。3年生でも同種目を制覇して2連覇を達成。総合でも豊川が2連覇を成し遂げた。(2018年6月14日掲載記事)