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Yahoo!きっず 東京2020 オリンピック・パラリンピック特集

ボクシング五輪金を狙う千葉出身・堤駿斗 世界を制するための「練習の三本柱」(2)

 2020年東京五輪そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け!ニッポンのアスリートたち」。第15回は千葉出身、ボクシングの堤駿斗(習志野高卒、東洋大)を紹介する。

適材適所の練習の軸は覚醒した「想像力」

徹底的に磨いた左ジャブがボクシングにおける堤の触覚を担ってきた【善理俊哉】

 いかに理論が優れていても、それを実戦で試さなければ習得できない。試合を含めて、それは習志野高での部活に頼った。さらなる根幹にはフィジカルの強さが問われるが、これは父・直樹さんが自宅で担当した。直樹さんはボクシング経験のない「自称素人」だが、発想の起点が良き意味で「ボクシング玄人」と異なる。例えばボクサーが両手に鉄アレイを持ってトレーニングする場合、意識されるのは主に腕力強化だが、堤家では、鉄アレイを持った状態で激しく動き回り、バランスを維持しようとする体幹強化に使われた。

「年齢が低い時期は、インナーマッスルの強化から始めるべきだと思ってきましたが、駿斗の場合、それを続けていくと左右のバランスに短所が残って、これを補強するには専門家から腹筋と背筋の強化が必要だとうかがったんです。それからアウターマッスルを学ぶ段階に入りました。フィジカルを強化する最大の利点は、新しいテクニックを学ぶ期間を短縮させることだと思っています」(直樹さん)

 ジムで理論、部活で感覚、自宅で肉体を強化。現在は、この三本柱すべての前面に堤の「想像力」があると、堤自身が言う。
「国際大会に何度か出ていると、そこで学べる内容が、昔よりハイレベルになってきたのが自分で分かりました。そのイメージのために技術力を高めたり、フィジカルを補強したり、実戦感覚を養えているのが今の練習です」

 今月8日、堤は習志野高を卒業した。翌々日には進学先の東洋大がボクシング合宿を張っている奄美大島に合流するなど、練習場所も、その三本柱から次の段階に入り始めている。(2018年3月31日掲載記事)

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