2020年東京五輪そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートたちを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第2回は岐阜県出身、競泳の今井月(るな/豊川高)を紹介する。
早くから頭角を現した今井(右から2人目)。中学3年で出場した世界ジュニア選手権、4×100メートルメドレーリレーでは銅メダルを獲得した【写真:Haruhiko Otsuka/アフロ】
2000年8月、今井は岐阜県で生まれた。2歳年上の兄・流星(ひかる)とともに地元のスイミングスクールに通い、岐阜市立七郷小学校に入学。小学校2年生ではじめて全国大会に出場し、小学6年生では平泳ぎと個人メドレーで日本学童記録を樹立(12年当時)。そして13年、岐阜市立岐阜西中学校に進学。中学時代は、全国中学校水泳競技大会で100メートル、200メートル平泳ぎにおいて3年連続2冠を達成。同年代にはまさに敵なしの強さを誇った。中学2年生時はジュニアパンパシフィック選手権、3年生のときに世界ジュニア水泳選手権に出場。ジュニアの代表ではあったが、国際大会の経験も積むことができた。
そして16年、15年暮らした地元の岐阜県を離れ、兄の流星も在学していた愛知県の豊川高校に進学。世界で戦うことを見据えての決断であった。(2017年10月27日掲載記事)