整備された街に行くと、機能的で必要なサービスがそろっていて、便利に生活できる。もちろん、それは偶然そうなったわけではない。街全体が、そう設計されているからなんだ。そんな壮大なプロジェクトを動かすのは、総合建設業。「地図に載る仕事」というキャッチコピーがあるけれど、自分がかかわった仕事が地図を開くと載っているというのは、ロマンティックだね。
「住(まちづくり)」にかかわる仕事には、どんな仕事があるのだろう? ここでは、「住宅」「建設」「エネルギー」の仕事について紹介しているよ。では、さっそく見てみよう。
「一生に一度の大きな買い物」として、お父さんやお母さんがあこがれるのがマイホーム。その住宅の仕事にかかわるのが、販売を手掛ける不動産業者や、家をつくる工務店や大工・左官(さかん)、内装のアドバイスをするインテリアコーディネーターなど。一つひとつの職種が、夢を売り、お客様を笑顔にする仕事なんだよ。
『家やインテリアが好き』な人におすすめの職業紹介(外部サイト)
大工、左官、塗装業、建築家、インテリアデザイナー、家具職人など
タワー型の大きなマンションや、ニュータウンなどの住宅地の造成、道路の整備、空港や港の工事、さらに橋やダムなどの建設と、手がける仕事はスケールが大きい。このような仕事は総合建設業が中心となって手がけるんだ。そこには、プロジェクトを企画する人、建築家、現場監督などがいて、現場スタッフとしてさまざまな職人たちが、自分の専門分野で活やくしているんだ。こうしてできた建造物が、長く人の役に立つと思うと、ちょっと誇らしいね。
建設業の仕事で巨大なプロジェクトの一つが、ダムや発電所などの建設。この仕事もやはり、総合建設業が手掛けるんだ。発注者は国・地方自治体(県や市など)・エネルギー供給会社がほとんどで、完成すると何万人という人たちの生活を便利にすることができるんだ。「世の中の役に立っている」と大いに実感できる仕事だよね。また石油、天然ガス、シェールガスや太陽光、風力、水力、原子力などエネルギー分野の仕事はこれからも注目されるはずだ。