「お・も・て・な・し」の国、日本。四季折々の美しい景色、清潔で安全な市街地、そして多くの外国人観光客の心を奪う、洗練されたサービス精神。旅行業界で働く人には、自分が旅行したときに、ホテルスタッフの対応に感動して旅行業界を目指したという人も珍しくない。自分の接客で、誰かがその仕事にあこがれたとしたらすてきだよね。
「旅・思い出」にかかわる仕事には、どんな仕事があるのだろう? ここでは、「ホテル・レジャー」「旅行」「人や物を運ぶ」「旅の情報」「セレモニー」の仕事について紹介しているよ。では、さっそく見てみよう。
旅行のとき、疲れをいやすのがホテル。そこでは、到着時にお客さまを出迎えるドアマンにはじまり、受付・案内・会計を担当するフロント係、客室まで案内するベルボーイ・ベルガールなど、さまざまな職種の人が働いているんだ。
テーマパークで働いているのは、イベントの企画やグッズの販売、遊戯(ゆうぎ)施設の管理、来場者への案内・誘導などのスタッフ。もちろんそれは、円滑な運営を行ない、来場者に最高の時間を過ごしてもらうため。楽しい思い出は、実はそのような人たちによってつくられているんだよ。
自分で、ホテルや飛行機を予約するのは大変。とくに、おすすめスポットを調べ、効率よく観光できるようにスケジュールを練るのは悩ましいし、治安だって心配。そこで多くの人が利用するのが旅行代理店なんだ。そこで働くツアープランナーはさまざまな旅行の形を企画し、営業スタッフは、お客様の予算や旅行日程に応じて最適なプランを紹介する。さらに現地では、ツアーコンダクターが安全かつ効率的に観光できるように添乗するんだ。
『旅行が好き』な人におすすめの職業紹介(外部サイト)
ツアーコンダクター、ツアープランナー、海外現地コーディネーター、観光庁職員など
新幹線、観光バス、飛行機など、旅行には乗り物がつきもの。移動は、目的地までの気分を盛り上げてくれると同時に、窓から景色を眺めるのも、旅行の楽しみの一つだよね。パイロットや運転士は安全な移動に心がけ、客室乗務員はていねいな接客で心を和ませてくれる。そして、運行管理施設では整備士が車両を点検し、運行管理者がスムーズな運行に手腕を発揮する。このように、一度に多くの人を運ぶ交通機関では、緻密(ちみつ)な仕事で、毎日当たり前のように人々を目的地に運んでいるんだよ。
『乗り物が好き』な人におすすめの職業紹介(外部サイト)
パイロット、レーサー、バス運転手、自動車整備士、航空整備士など
街の散歩的なものから、秘境めぐり、海外のリゾート地の紹介など、雑誌やWeb、テレビなど、さまざまなメディアで旅の情報を得ることができ、見ているだけでもワクワクしてくるよね。そこで働くのは、テレビの番組スタッフや、旅行雑誌の編集者、トラベルライター、デザイナーなど。特に、専門誌のスタッフは旅好きが多く、まさに好きの延長線上にある仕事といえるね。
学校への入学、卒業。就職、結婚、定年、そして死。人生には、いくつかの大きなイベントがある。そのイベントにかかわるのが、ブライダルや葬儀(そうぎ)の会社、ホテル、レストラン、旅行会社、記念品を扱う会社などだね。人の一生の思い出を演出するのはとてもやりがいがあるけれど、お客様にとっては、やり直すことができない一度きりの大事なセレモニーなんだ。だから、この分野で働くには、お客様の要望を引き出す会話力やていねいさ、きちょうめんさを身に付けておきたい。