「アートと表現」にかかわる仕事をする人には、どんな人がいるのかな? ここでは、「テレビ番組ディレクター」「絵本作家・イラストレーター」「ミュージシャン」「音響効果」「編集者」「映画俳優」「ファッションモデル」「日本舞踊家」の方に、【仕事の内容】【やりがい】【きっかけ・みちのり】についてききました。さっそく見てみましょう。
「アートと表現」にかかわる分野で働く人にききました!
『仕事の内容・やりがい・きっかけ・みちのりは?』
■仕事内容
テレビ番組の制作。現在の担当番組は、中高生をターゲットした情報番組で、NHK Eテレで放送中の「Rの法則」。
■やりがい
普通の人だったら絶対に会えない人や行けない場所に行けて、裏側を見ることが人のお金でできることです。
それが仕事をやっていて楽しいことであり、この仕事の魅力です。
あとインターネットが発達しているので、番組を放送した後視聴者の反応がすぐにTwitter(現X)やブログで来ます。
面白い、あれはひどいなど。自分が話を聞いたり、何かの裏側を見て面白いと思ったものを番組にして発信し、視聴者がどういうリアクションするかっていうのが楽しいです。
■きっかけ・みちのり
バイトでスタジオ収録の観覧にいった時に現場の人たちがとても楽しそうだったので、この仕事をしたいと思ったからです。
今の自分はその人たちに重なります。成功したときはこの仕事をやっていてよかったと思います。
でも、失敗したときの打ちひしがれ感は想像以上にしんどいです。
バイトを始めたときはマイナスな部分は見えなかったのですが、ディレクターがこんなに責任を負わされて、責任を負うことがこんなに大変だなんて思いませんでした。
■仕事内容
絵本作家・イラストレーターで、絵本を作ったり、イラストを描いたりしています。
絵本の文は、自分で書くこともあれば、他の人に書いてもらうこともあります。
■やりがい
私の絵を見て喜んでくれる人がいると、うれしくなります。
また、仕事を通じて色々な人と出会いお話をし、仲よくなるのが楽しいです。
■きっかけ・みちのり
絵を描く仕事をしたいと思うようになったのは、高校に入ってからです。
絵を描くことが好きなことと、子どもが好きなことを考えたとき、絵本だったら両方をかなえられると思いました。
京都精華大学マンガ専攻卒。
作家の村上龍さんのファンで、大学在学中に、村上龍さんの講演に行き、ファンレターと一緒に自分が描いた絵をプリントしたポストカードをプレゼントしました。
後日、出版社を通して村上龍さんから「絵を描いてくれませんか」と連絡があったのです。
でも、こんな感じでデビューするのは、とても珍しいと思います。
■仕事内容
歌手として歌っています。それから「歌」「音楽」に関する指導をしています。
歌には欠かせない「声」と「言葉」についても研究し、子どもから大人まで幅広い年れいの方を対象に指導しています。
■やりがい
「歌」は、人間が、なにも道具を使わずにできる数少ない表現活動。
「声」はその人自身を表すもの、その人そのもの。その「声」を使って特別な時間や場所を作り出して行くのが「歌手」です。
誠実に取り組むことで、人の心や、その場の空気など、目に見えないものを動かし、記憶に残ることができます。
■きっかけ・みちのり
中学、高校のクラブ活動がきっかけで「自分の声」に興味を持ち、もっとそれをみがいてみたい! という意欲から、歌を習いはじめました。
どんどん自分が変化し、成長していくのが分かって面白くなり、もっともっと! と、日々の鍛錬(たんれん)を続けているうちに、今の道が見えてきました。
自分が歌う中で持ってきた疑問や反省を整理しながら、多くの人が「ステキな声」と出会うためのお手伝い=コーチとしての活動も始めるようになりました。
■仕事内容
放送、パッケージものの選曲効果
■やりがい
音の必要性(重要性)に気付いてもらえたとき
■きっかけ・みちのり
ある紀行番組を毎週欠かさず観ていました。画面(内容)とBGMがピタリと合っていることに感動!『毎回、誰が音楽を選んでいるんだろう?』と疑問を持ち、番組エンドロールの“音響効果”という職種を初めて意識しました。
そんなこんなで『疑問に思うことを直接テレビ局の人に聞こう! もしかしたらここが私の目指す場所かも知れない!』と安易な考えだけでアポイントもとらず、いきなりテレビ局に押しかけていったのがきっかけです。(今考えると無謀)
高校卒業後、音楽大学へ(ヴァイオリン専攻)。大学卒業後、すぐにこの仕事へ就きました。
■仕事内容
編集社で月刊のファッション誌の担当をしていました。
女性雑誌編集者は絵コンテや文章を書く役割から撮影の進行や場を盛り上げる役までいろいろな役割があり、気配りや神経を必要とされます。
作業全体をふかんで見るような、オールマイティな仕事です。
【仕事の流れ】
1.企画を考える→ 2.企画会議→ 3.スタッフを集める→ 4.取材や撮影を行う→ 5.原稿を作る→ 6.原稿の違いを確認→ 7.印刷所で印刷
■やりがい
すごく忙しくて大変な仕事ですが、その対価として好奇心を満たすものがたくさんありますし、「ものを作る」ということを会社員でありながら最先端でできるというのは大きな魅力だと思います。
■きっかけ・みちのり
インターネットを駆使できる今と違い、雑誌が主な情報源で、
雑誌が好きだったので、自然と雑誌を作る仕事に興味を持つようになりました。
私が就職活動をしていた時代は、出版社に入らないと雑誌を作れない時代だったので、まずは出版社に入ろうと思いました。
大学3年生くらいからマスコミの塾や作文の塾に行き、同じ志を持つ仲間が増えたことでよりいっそう編集者という職に就きたいという気持ちが高まりました。
そして大学卒業後に出版社に勤務しました。
■仕事内容
元々ヘアーアーティストとして仕事をしていましたが、ある時期をきっかけに自分の体から発信することで生きていきたいという想いから俳優、モデルの仕事をすることになりました。
■やりがい
マンネリが少ないこと。
多くの人と知り合うことができること。
普通の生活とは違う特別な経験ができること。
より多くの刺激を受けることができること。
個人的には人として成長することがしやすいこと。
瞬間的にエネルギーを爆発させることができること。
■きっかけ・みちのり
美容師としてお客さんと接していたときに、「何をしていいかわからない」という話しや、「なぜ美容師を?」という話しがよくでていました。そういう事が続いたときに、考えました。何がしたいかじゃなくて、どうやって生きるか? なんじゃないかなと…。それから自分が、どう生きるか、どういう生き方をするか、どういう価値観を持っているか…など考えていたら、思いついたのは、政治家になるかアーティストとして表現をするかしか思いつきませんでした。自分の生き方や価値観が、信念を持てばおのずと生きる道も見えてくるのではないかと思います。
■仕事内容
モデルをしながらアルバイトしています。
■やりがい
服を着て、ポーズを決めたり、表情を決める時の気持ちよさや、ショーの時のお客さんの楽しそうな反応をみると、うれしくなります。いろんな服を着れるのも楽しみの一つです。
■きっかけ・みちのり
身長が高いのがコンプレックスで、雑誌のモデルさんにあこがれていて、自分のことを好きになりたい、自信をつけたいと思ってなりました。
■仕事内容
「日本舞踊(にほんぶよう)」という伝統芸能を自分自身も学び、日本舞踊の素晴らしさを広く、そして後世に伝えると共に、伝統芸能の後継者を育成する。主にお弟子にお稽古(けいこ)をつけ、依頼があれば踊ることでも収入を得ます。
■やりがい
日本の伝統芸能にたずさわれるというすばらしさが何よりの魅力だと思います。また、海外で日本の伝統をほめていただく機会は多いのですが、現地の日本の方に「本当の日本の古典舞踊を見れて良かった」と言っていただけたのはうれしかったす。お客様やお弟子に日舞を観て・やって楽しかったと言ってもらうこと。
■きっかけ・みちのり
母が師匠(ししょう)をしていました。小さい頃から着物や舞台に立つ事が好きでしたが、いつの頃か「日本舞踊」を沢山の人に知ってもらい、親しんでほしいと思うようになり、名取(なとり)試験に合格した後に師範資格を取り、母について師匠見習いをし、お教室を開いて今にいたります。幼稚園の頃から保母・日本舞踊の先生・女優という夢が変わらず公立の中学を卒業した後は保育士資格を卒業時に取得できる短期大学のついている高校を選びました。短大時代は日本舞踊の仕事が軌道に乗るまでは保育士をしようと一応就活をしましたが結婚も決まっておりアルバイトを選びました。