「科学技術・ものづくり」にかかわる仕事には、どんな仕事があるのだろう？　ここでは、「研究開発」「設計・デザイン」「製造・整備」「営業・販売・調整」「ITシステム」の仕事について紹介しているよ。では、さっそく見てみよう。

どの分野においても、研究部門は大学・大学院でハイレベルな勉強をしてきた人たちが、限られたイスを取り合う花形の仕事。研究の成果が、企業や組織の成長を左右するので責任重大だけど、「偶然の発見がノーベル賞につながった」なんて話もあるので、やりがいも大きい。

いくらアイデアが優れていても、それをどう形にするかで、ヒットすることもあれば、ライバルに人気をさらわれることもある。設計者は、会社の命運をにぎっていると言っても過言ではない。多くの人に、「欲しい」と思わせるものをつくるには、つねに色々なものを見たり、学んだりして、センスをみがいておくことが大事なんだ。

研究者のアイデアを設計者が形にしたものから、いかに効率よく、高品質な製品をつくるかが製造の仕事。目立たないけれど、企業の利益を左右する重要な仕事だ。
また、機械は一度作ったらそれで終わりではなく、定期的なメンテナンスが不可欠。それは、工場の製造ラインでも、飛行機やバスなどの乗り物も同じ。いつも安心して使えるよう、機械を万全の状態にするのが整備士なんだ。

せっかく素晴らしい製品ができても、それを売る人がいなければ、宝の持ちぐされになってしまう。技術者ではないけれど、「売る技術」を持った人、それが営業だ。もちろん、製品のことを知らずに、お客様にすすめることはできない。だから、技術者と同じくらい、技術について知っておくのも営業の仕事の一つなんだよ。

ゲームをはじめ、今はあらゆるものにコンピュータが使われているよね。そのコンピュータは、パソコンとして世の中に普及してから、まだ20年くらいしか経っていないんだ。人間の歴史からすると、生まれたばかりだよね。ということは、コンピュータで、世の中をもっと便利にできるんじゃないかな？　それを自分の手で、世の中に送り出すのもいいね。

『算数・数学が好き』な人におすすめの職業紹介（外部サイト）
化学系研究・技術者、システムエンジニア、プログラマーなど