地球温暖化ってなあに

どうして地球は温暖化するのか、それによってどんな影響があるのか、調べてみよう!

地球温暖化が起きる仕組み

  • 地球の表面には大気の層があります。この大気層にふくまれる気体のうち「温室効果ガス」と呼ばれる二酸化炭素やメタンなどが、地表の気温を平均14度に保っています。また、生き物にとって有害な宇宙からの電磁波などのえいきょうをやわらげる役割も担ってきました。しかし、18世紀後半に起きた産業革命以降、人類は石油や石炭などの化石燃料をたくさん使うようになり、温室効果ガスの量が一気に増えてしまいました。なかでも二酸化炭素は200年前に比べて約35パーセントも増えていて、21世紀の終わりには現在の2倍以上に増えるだろうと予測されています。温室効果ガスが増え続けることで、地球の気温があがることを地球温暖化といいます。専門家が集まり研究、発表を行っている国際機関「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」の報告では、2100年の平均気温は最大で6.4度上昇(じょうしょう)すると予測されており、そのえいきょうはすでに現れ始めています。

  • 地球温暖化のえいきょう
    地球の温暖化が進むとさまざまなえいきょうが出てきます。たとえば、気温があがることによって海の水がふくらみ、海面が上昇します。すでに過去100年の間に平均17センチも上がっていて、海にしずむ危険が増している国や地域も出てきています。地面の乾燥(かんそう)が進んで森林火災が増える一方で、山岳(さんがく)地域などでは氷河がとけ出し、大変なこう水被害が発生するなど、自然災害も増えるでしょう。生態系へのえいきょうも深刻で、急激な環境の変化についていくことができず、海でも山でも絶滅(ぜつめつ)する生き物が増加します。私たち人間の暮らしにももちろんえいきょうがあります。これまで栽培(さいばい)できていた地域で作物が育たなくなったり、水不足におちいる地域も出てきます。その結果、飢餓(きが)や病気も増えていくことが予測されています。

地球温暖化をおくらせる取り組み

再生可能エネルギー
自然資源から電気などをつくる、再生可能エネルギーの導入が進んでいます。
ガソリンを使わない車
ガソリンを使わずに走る、電気自動車や燃料電池車の開発・普及も行われています。
森林を元気に
空気中の二酸化炭素をたくさん吸収できるよう、森林を元気にします。
小さな暮らし
節電や節水、ゴミを減らすなど、暮らし方そのものの見直しも効果的です。

どうがでまなぼう!(NHK for School)

(外部サイト)
  • 二酸化炭素はなぜ増える?NHK 14:59
    ど~する?地球のあした
    地球温暖化の仕組みと原因をやさしく解きあかし、環境の危機を考える。その原因が電気製品の使用など、私たちの日々の暮らしと密接に結びついていることを知る。
  

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