目が見えないってどういうこと

目が見えないこととはどういうことか、考えてみたことはありますか? 目の不自由な方の日常の暮らしをぎじ体験することで、どんな不便があって、どんな助けが必要か、想像してみましょう。夏休みに日本盲導犬協会の神奈川訓練センターで行われた「こども体験デイ」。参加した小学生の健太くんのレポートを紹介します。

目の見えない人が読む「点字」を打ってみる

  • 点字を打っています

    健太くんがまずチャレンジしたのが、点字体験。点字とは目が不自由な人が文字を目で読むかわりに、紙に浮き出した点で文字を表現し、指でなぞって読むものです。穴のあいたシートに紙をはさみ、太めの針のようなものを使って点で文字を打っていきます。穴を開けるのではなく、紙を浮き出させて、デコボコを作ります。

    健太くんは、まずスタッフの人に打ち方を教わりました。点字は1文字分の枠の中に6から12まで点を打つことができ、その数や並び方で文字を区別します。アルファベットや数字、記号もあります。その中で健太くんが挑戦したのは「あいうえお」の50音の打ち方です。点字は横方向、右から左に打っていきます。なぜなら点を打ってから紙をひっくり返して読むからで、そうするとボコボコした方を左から右に読めるようになります。

障害物のあるコースを歩いてみる

  • アイマスクをして階段を下りています

    通路には工事の時に置く三角ポストやバーなどでさまざまな障害のある歩行コースが作られていました。

    ここではアイマスクで目かくしをし、スタッフの人といっしょに段差や障害物のある80メートルほどのコースを歩きます。

    健太くんは、手引きの人の腕につかまって歩き始めました。アイマスクをすると世界はまっ暗になります。歩きだしてすぐ「怖い」と声がもれました。目が見えている時と比べて、足の進みも遅くなります。最初の20メートルほどの直線は障害物をよけて歩きます。スタッフの人は口で方向を説明しながら健太くんをみちびいてくれました。健太くんもゆっくり足を進めます。

    コーナーを曲がると障害物はなくなりますが、床にはところどころマットがしいてあります。これはトイレやお風呂場の入口にしいてありました。

    スタッフの人が、立ち止まって健太くんに説明します。ふんでみてザラザラしているのが男性用、ふかふかしているのが女性用の入口なのです。健太くんも確かめるようにふんでみます。足ではっきりとその感じを確かめることができるようです。

小さな目印、わかるかな? さわってみよう

  • アイマスクをしてお金をかぞえています

    お金をかぞえてみる
    机の上にはジュースやカード、お金などがたくさん置いてあります。健太くんはアイマスクをし、スタッフの人に言われたお金を手探りで探すゲームに挑戦しました。しばらくお金をさわって選び出し、答え合わせをします。小銭は簡単でした。でもお札はどこで見わけるのかよくわかりません。

    スタッフの人が、お札のすみの方を指さしました。よく見ると左下のすみに丸い印がついています。千円札は一つ、五千円札は丸がたてに二つ、一万円札は丸が横に二つ並んでいます。これがお札を見分ける点字のようなものなのです。見分け方を知って健太くんも感心した表情になりました。再び目かくしをしてお札を区別すると、今度は全部正解しました。
  • どちらがお茶か考えています

    どちらがお茶? どちらがビール?

    次にスタッフの人が、お茶とビールの缶を取り出しました。

    「どっちがお茶ですか?」

    健太くんはしばらく缶の上のほうをさわり、「こっちがお茶!」と片方の缶をスタッフの人に差し出しました。しかしアイマスクを取ってみると、健太くんの選んだほうはビールでした。

    どこで判断したのと聞かれた健太くん、プルタブの形にヒントがあるのだと考え、カンで答えたようです。しかしハズレでした。正しい見分け方は、缶の上の点字で清涼飲料水とビールを見分けるのです。健太くんは初めて知りました。

  

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