よみがなをつけよう>


人口減少で未来はどうなる?

一面の記事から
朝日小学生新聞 

人手不足が深刻、働き手多様に

 去年生まれた子どもの数(出生数)が94万6060人で、1899年に調査を始めてから最も少なかったという結果が厚生労働省の統計でわかりました。一方、亡くなった人の数は戦後最多の約134万人で、日本の人口減少はさらに進んでいくとみられます。統計の結果や、人口が減ると社会がどうなっていくのかを専門家に聞きました。(畑山敦子)

去年の出生数、調査開始後最少

親世代減り、働く女性増える

 出生数は2016年に続き、2年連続で100万人を下回りました。出生数から死亡数を引いた人口の自然増減数は39万4373人減で、統計を取り始めてから最も大きく減りました。
 生まれてくる子どもの数が減っている原因について、厚生労働省は、親になる世代の人口が減っていることをあげています。今回の調査で15~49歳の女性の人口は約2498万人で、16年より1.3%減っています。子どもが増えた第2次ベビーブーム(1971~74年)に生まれた「団塊ジュニア世代」と呼ばれる人口の多い世代が40歳代半ばに入り、親になる時期を過ぎつつあることも関係しているといいます。
 女性が初めて出産する年齢の平均は30.7歳と、1995年の27.5歳とくらべると3歳ほど高くなりました。女性の社会進出が進んで働き続ける人が多いことや、くらしが不安定な非正規雇用の若年層の増加などが影響しています。

高齢化で社会保障費さらに

 将来の社会について研究する、第一生命経済研究所の星野卓也さんに、少子高齢化でくらしや働き方がどうなっていくか聞きました。
 人口減少が進むと、働き手が減っていきます。生産年齢人口(15~64歳の働き手の層)が減り、サービス業、介護を中心に人手不足が今より深刻になります。政府は介護業界で働く外国人を増やそうとしていますが、追いつくかは不透明です。
 働き方では、元気な高齢者や外国人が働くことが身近になり、みなさんが一緒に働く機会も増えるかもしれません。
 仕事の分野によっては、技術革新で人手不足を解消することも予想されます。たとえば、仕分けや入力などの単純作業の仕事はAI(人工知能)技術でできるでしょう。一方、営業や企画開発など人の心にうったえることが重要な仕事は人がやり続けると思います。
 お店の数や営業時間が減るなど、便利なサービスを維持できなくなることも予想されます。すでに宅配便業界は人手不足で、宅配便の指定時間を減らすなどの動きが出ています。ただ、これまでが便利すぎた面もあり、過剰なサービスが改められると考えればよいことでもあります。
 医療や年金、介護など国民のくらしに欠かせない社会保障にかかる費用は、高齢化でさらに増えていくでしょう。
 人口減少で社会構造が変わり続ける中を生きるみなさんにとって、社会に出てからも時代に合った知識を学び続けることが大事です。

イラスト・どいまき
少子化で、教室が空く小学校も増えています。横浜市立山王台小では、空き教室を利用して放課後、子どもたちが過ごす「放課後キッズクラブ」が開かれています=神奈川県横浜市磯子区

朝日小学生新聞は「毎日届く教材」です。毎日続けて新聞を読む習慣が学力向上につながります。
日刊なので気になる時事ニュースもすぐ紙面に登場、難しい言葉の解説もあるので理解度がアップします。
ニュースから理科、英語まで学年に応じて楽しめます。

朝日小学生新聞 (外部サイト)

最新のニュース

もっと見る

先週のニュース(6/11〜6/17)