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「倫理的な」消費者になろう

一面の記事から
朝日小学生新聞 

エシカル消費

環境や人、社会にやさしく

 「エシカル消費」という言葉を知っていますか? 「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、エシカル消費とは、環境、人や社会、地域に配慮されたものを選んで買うことを指します。「エシカル」な消費者であるために、私たちにはどんな行動が必要でしょうか。エシカル協会代表理事の末吉里花さん(41歳)に聞きました。(八木みどり)

どう作られているのか想像を

 エシカル消費の考え方は、1980年代後半にイギリスで始まったとされます。
 エシカルは「エコロジー」とも重なりますが、環境問題にとどまらず、地球上にあるさまざまな問題の解決に取り組むことを目指します。
 例えば服の原料にもなるコットン(綿花)の生産に使われている農薬のせいで、年間約2万人が亡くなっているといわれています。インドでは、40万人もの子どもがコットン畑で、強制的に働かされています。私たちが着る洋服にもよく使われているものが、環境汚染や、生産に関わる人の健康問題、児童労働につながっているのです。
 エシカルの考えが広まるにつれ、ファッションブランドの中には動物愛護の観点から、毛皮や革を使った製品を作らないブランドも出てきています。10月には、イタリアの高級ブランド「グッチ」が2018年春夏の新作から、ミンクなど6種の動物の毛皮を使用しないと発表しました。
 日本にいる私たちが使ったり、食べたり、着たりするものは、発展途上国で作られているものがたくさんあります。末吉さんは「それがどんな風に作られているのか、見えない環境にも思いをはせ、想像をめぐらせてください」。

「できることから行動しよう」

 地産地消を進めることや、公正な貿易(フェアトレード)によって輸入された商品を買うこともエシカルにつながります。自分で購入する以外にも、近所のスーパーに対して、地元産の食材をより多くあつかうことを求めるといった方法もあります。
 ごみを減らす、物を大切に使うこともエシカルな行動です。末吉さんは「日本に古くから伝わってきた『もったいない精神』や『足るを知る』という考え方はエシカルと通じる部分が多い」と指摘した上で、「日本人は、エシカルの考え方を広める担い手になることができると思います」と話します。
 末吉さんは「100%エシカルな生活ではない」というものの、梅干しやハーブを手作りするなど、無理のない範囲で続けられることを実践しているそうです。「一人ひとりが、世の中の問題を解決する役割の一部を担っています。できることから行動に移してほしい」

イラスト・林美香誇
グッチが9月に発表した毛皮を使った服。商品化はしないそうです=大原広和さん撮影 (C)朝日新聞社

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